ガイドだからの体験

前回は、お客様と同じホテルに泊まれる場合と、泊まれない場合のお話でした。

泊まれない場合は、移動があるので、その分次の日が早くなります。

でも、普通の部屋に泊まれる確率が高いので、ラッキーな気分です。

「普通の部屋?」って思いましたよね?(思わなくても聞いてください。)

そうなんです・・・。

乗務員はお客様と違うタイプの部屋に泊まることが多いのです。

乗務員専用と言っても良いかもしれません。

お客様が普通に和室なら、乗務員はビジネスホテルのシングルルームのような感じです。

もちろん和室もありますが、基本狭いですね。

しかし特殊な体験は、同じ乗務員でもガイドの方が圧倒的に多いんです。

なぜかって?

運転手さんは「お客様の命を預かる大切な仕事です。ベストな状態で安全に運行をしなくてはなりません。」

なので、お客様に近いお部屋で安眠できるように配慮されます。

わかっちゃいるけど、羨ましいです。

これってあり?

そうは言ってもホテル側にとって、乗務員用に部屋を用意するというのは大変なことです。

その分、お客様に提供する方が良いに決まってますから。

それは当然のことです。

でもね・・・これってあり?というお部屋もあるんです。

窓がない

文字通り「窓がない」んですね。

ですから部屋の電気を消すと、真っ暗です。

どんなに時間が経っても、何も見えない・・・。漆黒の闇です。

ドアがどこか分からない、朝が来てもわからない。

なんだか罰を受けているような気分になりました。

でも、仕方ありません。仕事ですから・・・。

もちろん・・電気を付けっぱなしにして休みました。

ボイラー室のとなり

はい・・ボイラー室のとなりです。

ホテルの方が「お部屋までご案内します。」というので「んっ?」とイヤな予感。

しかも作業着を着た男の人が案内してくれます。

「ここどこ?部外者立ち入り禁止ってかいてあるんだけど!」

と心の中で叫んでいましたね。

お部屋を見ると「ここ絶対に夜勤で使う仮眠室!」でしたが、心の叫びで抑えました。

想像通り、音がすごくて・・・。はぁ・・・。

なんかいや

いつものことだけど、運転手さんとは反対側に案内されて行きました。

でも今回は、階数は上の方なので「あれ?」と思いました。

だいたい一階とか地下とかが多いので、今回は大丈夫かなと期待しました。

案内されたのは、宴会場などがある階。

廊下の突き当りにその部屋はありました。

ちょっと変わった形で、三角のお部屋でした。

天井も低く(背が小さいのでいいんですが)すでに布団が敷いてあったので、布団で一杯になるくらいの広さでした。

そこにテレビがポツンと・・・。

それが懐かしい脚付きのテレビ。しかも白黒。

「なんか・・・いや・・・」

はじめてそう思いました。

宴会場を使っているうちは賑やかでよかったのですが、終わった後の静けさ・・・。

あまりにも寂しいので、ドアを開けて休もうかな?とも思いましたが、それはそれで怖い。

でも、ドアを閉めると閉塞感と独特の空気が・・・。

テレビを付けようと思っても、白黒テレビがもう雰囲気バッチリでツラかったです。

電気を付けたまま休みました。(´;ω;`)

今回はホテル編でした。

次のお話は、また今度。

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