プロフィールに書いたのですが、私には4人の子供がいます。
長女31歳・長男28歳・次女22歳・三女16歳。
みんな大きくなりました。
ウチの子供たちは歳が離れているので、姉弟ケンカというものもあまりなく、すくすくと育ってくれました。
夫婦仲も悪くはないので、順調に家庭生活を送っていました。
そうは問屋が卸さない
ある日、旦那氏とお寺さん（菩提寺）に、挨拶に行く用事があり出かけました。
このお寺さんの奥様は、たいへん聡明な方で檀家に対して優しく声をかけ、気配りのできる方なんですね。
そんな奥様が私たちが挨拶をして、失礼をしようとすると
「ちょっとお話ししませんか？」
と、おっしゃるんですね。
何だろうと思っていると、こう切り出されました。
「あなたのお宅は、ご夫婦仲も良いし、お子さんもいい子でしょ。だから気になってしまって。」
奥様の真意がわからず、キョトンとしていると
「そんな風に順調にいっていると、人間足元をすくわれるのよ。実はね・・・」
と、奥様が体験されたことを話してくれたんです。
「知ってると思うけど、住職は本当に優しい人で声を荒らげたこともないし、私を尊重してくれるし、大切にしてくれるの。もう結婚して40年にもなるし、それが当たり前になっていたのよね。」
私たち檀家が持っていたイメージ通りの住職です。
「男の人に対するイメージは住職。と言っても良いくらいだったのね。ところが・・この間、ちょっとしたお寺の集まりがあって、お酒もちょっと出たりしたものだから酔った方もいらしてね。多少は乱れても仕方ないとは思うけど」
なんと酒に呑まれたその人は、周りの人間を罵倒しだしたそう。
これでもか！というくらい罵詈雑言を並べ、こともあろうか奥様を「ばばあ」呼ばわり。
暴力こそはなかったものの（言葉の暴力ですけどね）ひどかったそう・・・。
私もガイドの経験で一度だけありましたが、悪酔いする人は本当に悪意の塊ではないか？と思えます。
結構メンタル持っていかれます。
ベッコベコに凹みます。
「私も若い娘じゃないから、ばばあって言われて（イヤだけど）そんなに傷つくわけじゃないの。怖いのは、悪意を平気で人に向ける人。そういう人は、瞬時に攻撃しやすい人をみつけて全力で貶めようとするの。理由なんかないと思うわ。」
その時のことを思いだのでしょうね、深いため息をついていました。
「そんなことがあって、改めて住職に感謝したわよ。私は、守られているんだなって。・・・で、今日あなたたちの顔をみたら、はっとしたの。」
話しがわかったような、わからないような・・・。
「さっきも言ったけど、夫婦仲も良い家庭環境で大切に育てられたお子さんでしょ？学校は大丈夫？お子さん・・ツラい目に合ってない？」
思わず旦那氏と顔を見合わせてしまいました。
「あ・・ありがとうございます。とりあえずは、大丈夫です。」と、旦那氏。
「ほんとう？それなら良いんだけど・・。何かあったら言ってね。話くらいしか聞けないけど。」
本当に聡明な方なんです。
いじめ
「私らの時代は、いじめられてる子がいると、必ずかばう子がいたもんだけどね～。」
近所のおばあちゃんの言葉です。
昔は・・昔は・・・というつもりもありませんが、長女の時代から末っ子三女の時代では（歳の差15）かなり変わってきていますね。
基本、嫌がらせ自体にはあまり変化はありません。
人を貶める言葉を投げかけたり、無視をしたり、物を壊したり隠したり。
本当にイヤなことです。
そしてウチの三女は、そのターゲットにされていたんです。
中学に入学して同じクラスになった・・ただそれだけで、いじめは始まりました。
相手の子は小学校も違うので、全くの初対面。
クラスの仲の良いグループも違うので、接点もトラブルもありませんでした。
後に、いじめが明らかになり先生の口から発せられた言葉は
「あの子も、いろいろ大変なんです。」
ちょっと、唖然としました。
何があったのか、家庭環境がどうなのか知りえませんが、そのせいで他人に嫌がらせをしたというのでしょうか？
1年半も執拗に。
そうなんです・・・。
お寺の奥様が心配していた通りになっていたんです。
現在
高校1年生になった三女は、学校生活を楽しんでいます。
友達もできて毎日、学校のことを話してくれます。
一時期は、家からも出られず寝てばかりいました。
大好きな絵を描くこともできない、ひどい状態でした。
メンタルクリニックで診断もしていただきました。
「適応障害」
三女は心の病にかかったのでした。
それから見れば、同じ子とは思えません。
前向きに明るく、将来を夢見ています。
それでも部活動や、課外活動はあまり参加しません。
「体力がない」よくいう言葉です。
適応障害は、適応しようと努力し疲弊してしまう・・ようです。
悪意のない今の環境でも、頑張らなくてはいけないと思っているのでしょうね。
我が家は何とか切り抜けてこれましたが、今現在も同じように悩まれている方もいらっしゃると思います。
これから数回にわたって、不登校・いじめの問題や、どうやって切り抜けてきたのか少しでも参考になればと思って書いていきたいと思っています。
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